垂れ流しのお話し。

いろんなこと(主に星野源)を垂れ流します。

しなやかさ

星野源の配信限定シングル「アイデア」。
どんな楽曲でどんなMVかはTwitterなどでたくさんの感想解説があるので控えます。


ここに来て思うこと。


星野源は「しなやか」である。
時代に合わせるしなやかさ。自分のやりたいことを時代の流れに合わせるしなやかさ。


まるで竹。


地面にびっしり根を張りビクともしないのに地面から上はどこまでもすくすく伸びて風にそよぎ、雨を耐え、雪がのしかかっても折れない。


高校を卒業してからオーディションを受けながら続けた芝居。
バンドを結成して続けた音楽。
文章が上手くなりたいからと始めた文筆。


SAKEROCK時代。
ソロデビュー。
闘病生活。
復帰。
また闘病生活。
復帰。
SAKEROCK解散。


星野源の人生に起こった全てが節目になり、まだまだ伸び続ける。
そしてどんな嵐が吹き荒れようと。
じっと過ぎ去るのを待ちながら次の節目までの伸びしろへと温存する。


音楽業界がどんなに揺らごうと。
その地面に張り巡らせた根が枯れることはない。
竹林の中で太陽を求めて伸びる竹のように。


どの家庭にも珍しくない竹。
外だったり家の中だったり。
それだけ身近な竹。
日本のどこにでもあって。
昔話にもなってて。


知らない人はいない。


星野源はまさに竹。
その存在は遠いものなのに私たちの生活に身近な存在。
知らない人はいない存在になりつつある。


また辛い苦しい事があったとしても。
雪の重みに耐える竹のように。
ある日突然雪を振り下ろして跳ね上がるように。
私たちの生活に新しい季節の到来を教えてくれるんだ。
にっこり笑って太陽に向かってまた伸びるんだ。
地面にちゃんと根を張り巡らして。

 

SAYONARA

SAKEROCKの最後のLIVE映像を見てからしばらく経った。
まだ星野源を知り始めたばかりだったし、正直SAKEROCKはほとんど知らなかった。
そんな中深夜に思い立って円盤を再生。
寝るよねー。

心地よい音楽過ぎました。
歌がない分油断してると子守唄になってしまう。


先日の「星野源のANN」で紹介された「One Tone」
レコードでは聞けないけど…ちゃんと改めて聞いてみようと思い立ち買ってみた。


何度かYouTubeでも再生した事のある
「Emerald Music」と「SAYONARA」
映像のない状態でただ耳を傾けるとそこには違う世界。
余計な欲を削ぎ落としたような音楽の洪水。


解散を控えてのラストアルバム。
脱退したメンバーも参加して最初で最後の完全体のSAKEROCK
全員がそれぞれの音を楽しみ自分の音を奏でていて。それが聞くものの耳を傾けさせる。
真剣に音と向き合ってる。
自分たちの集大成を作り上げる事を楽しんでいる。
それが聞き取れる。
空気感が、呼吸が感じ取れる。
不思議な感覚。


星野源を好きな人なら聞いたことあるだろうしそれぞれの思いも聞き方も受け取り方も違うだろうけど。
ここはわたしの世界なので好き勝手言わせてもらう。


このアルバムは全員の覚悟と決意と少しだけの未練が詰まってる。
それぞれの道が確立しはじめて、SAKEROCKに頼ることなく前を向いて歩いて行けるようになったからこその解散。
新しい道へ進む覚悟。
ここには戻らない決意。
でももう少しこの仲間と続けたい未練。
長い間一緒にやって来て苦楽を共にした仲間だからこそ。
そこには愛があり、優しさが詰まっている。
でも長くやってきたからこそ馴れ合いたくない。
これで終わりじゃない。
またあの世で一緒にやりましょ?
それまでは我が道を進む。
SAKEROCKがあったからこそ今そこに立ててるという自覚をもって。
新しい1歩をそれぞれが踏み出す。
このアルバムで終わるけどもこのアルバムで始まる何かもある。


わたしの個人的に好きな曲。
2曲目「Memories」
出だしから軽快な走り出したくなるような爽快感。トロンボーンがメロディを奏でてから。星野源の優しい歌声が旋律を追う。
サビでトロンボーンとハモるところが鳥肌。
トロンボーンがメインで。歌声がハモり。
それぞれの見せ場がちゃんとあって。
口笛と歌声のデュエット。
思い出を振り返るような曲だろうけどね。
タイトルからして。
でもやっぱり前をしっかり見据えている感じがあって。


それから「couple」
解説を読まずに聞いた時点で「老夫婦」に似てるなって思って解説読んだらやっぱりそうだったのが単純に嬉しかった。


「SAYONARA」は出だしが少しだけ「くだらないの中に」を彷彿とさせてるのにすぐにこれでもかとSAKEROCKの全てを詰め込んでくる感じに胸が熱くなる。


わたし自身がこんな時に聞きたいあんな時に聞きたいと自分の生活に自然と入り込んでくる音楽の塊。
純粋に音を楽しむ時間として。
たまにその音楽に潜む心を覗き込む

 

 

SAKEROCK

星野源を掘っていくと必ず通過する。
言わずと知れたインストバンド
このSAKEROCKのラストライブ「ARIGATO」を見た。


相撲の聖地、両国国技館のど真ん中、普段なら土俵があり、関取達がしのぎを削る神聖な場所が舞台。
そこに楽器が円陣を組んだように配置され、
彼らは観客に背を向けた状態で演奏する。


音楽の空気感が大事にされた空間。
5人で息を合わせたり、目配せや合図、顔がちゃんと見えるように。
MCはほとんどない。
ただただ極上の音楽がそこに溢れる。


ギター、マリンバ、ピアノ、トロンボーン、ベース、ドラム。


真剣に音楽と向き合う5人の真摯な姿がそこにある。
楽しんで、苦しんで、もがいてきたからこその繋がり。
誰にも邪魔できない円陣。


観客もそれぞれが思い思いの方法で楽しんで聴き入る。


最後の一言をそれぞれが言う時も
誰も涙は見せない。
それぞれが己の道を行く。
でも振り返ればちゃんとそこにある。
SAKEROCKという音楽。


なんとも清々しいラストライブ。


あの世で開催されるであろう復活ライブは
何としてでも聴きに行きたいと思う。

 

 

stranger in 武道館

星野源の復活LIVEの映像を見た。
まず思ったのは。


武道館って案外狭い。


客席すぐそこだし、二階席、三階席まであるけど舞台からそんなに離れてない。
お客さんの顔がはっきり見えるだろうな。


星野源のLIVE映像で円盤として発売された初めての作品を遡って見てる(continues→YELLOW VOYAGE→TWO BEAT→ひとりエッジ)ため、箱が小さく感じてしまう。


ここからどんどん箱が大きくなって行くんだなぁ…と今度は順番に見ていこうと思った。


そしてこの時はまだSAKEROCKも解散していなかった。


私の知らない星野源がそこにいた。


私が知ってる星野源はcontinuesのあとだから当たり前だが。


ここから…星野源の快進撃が始まるんだ。


CRAZY CRAZYを出す前の星野源
まだ若い(いや、今も若いか)星野源
ニセ明のキャラ設定が定まってない星野源


音楽を聴かせる。
ギターを爪弾く。
楽しそうに、生き生きと。
そこに立てる喜びを噛み締めてる感じがして。
入院中の出来事をネタにしたり。
その場を、空気を本当に楽しんでいる。
あと、イヤモニ使ってない。


戻ってきてくれてありがとう。


私があなたの存在を知るのは…
もっとあと。

 

 

 

生きている

生きていくのはほんとにしんどい。
1人で生きて行ければどんなに楽だろうか。
でも人として生きていく以上
必ずほかの人と関わらなくてはならない。
それは避けて通れない。
仕事だろうと、プライベートだろうと。
コンビニに買い物をしに行くのだって
レジに立つのはやはり人。
人間として生きていく上で一番素晴らしいのは人。
そして最も煩わしいのもまた人。
人が発する言葉はそこに傷つける意図がなくとも
聞いた相手を傷つけることもある。
そして人が動くことによってほかの人が思いもしなかった方向に物事が進むこともある。


星野源は今どこかで主演映画を撮影している。
そこに関わるのはたくさんの人。
演じる側、撮る側。
何百人単位の人がそこには集まる。
彼のラジオで聴いたほんとにしんどかった時の話。
今も続いてるのかそれとも抜けたのか。
そこに絡むのは人。
映画の話じゃなくてほかの仕事なのかもしれない。
気持ちよく楽しく仕事をして欲しいなぁと
願うが、人は得てして計り知れないものである。
予測不能なのだ。
身篭ってるうちはへその緒で繋がる我が子でさえ産まれてしまえば血の繋がった別の人格を持つ人。
ただ、星野源はとにかく出会う人に本当に恵まれている。
人は人に教えられ、支えられ、成長する生き物である。
何があったかなんてこの先知ることはないが、その経験をまたひとつの財産にすればいい。
明けない夜はない。
止まない雨はない。
いつか分かり合える日が来ると信じて。
折り合いを付けれると願って。
誠実であり続けることを大事に突き進めばいい。
そこにはちゃんと明るい未来が待ってる。
大丈夫だよ。
源さん。
人に越えられない壁は
ない。
壁を作るのもまた人なのだから。
自分の信じる道をまっすぐど真ん中を
それがたとえ曲がりくねっていたとしても
突き進めばいい。
あなたを支えてくれる人はちゃんとそばにいてくれてるから。
後で振り返って
笑って話せれば
それでいい。

 

引越し大名

今朝突然降ってきた公式爆弾。
主演だって!すごいねぇ!
今頃…京都ですか!太秦ですかね!?
時代劇だよ!
おめでとうございます!!

 


星野源は自分のキャリアをきちんと確実に一歩一歩登っているように思う。
楽家として、俳優として。
仕事が忙しくて日々が目まぐるしすぎて
「普通の人より2倍速で時間が過ぎてる」
そりゃそんだけいろいろやってりゃそうなるでしょ。
そこは自分で巻いた種です。


ただ、「時間」ってのは地球上のどの生物にも平等なもので。
星野源だけが2倍速になるなんてことはない。
楽しいことを楽しんでやってるからそう感じれるんじゃないですか?


ドラえもん」でファミリー層の心を掴み
「アイデア」で朝ドラファンの耳に残り
「引越し大名」でその人達を動員しちゃうのね。


星野源は踊らされてるのでは無い。
自分の時間を自由自在に操れる魔法使いではないからだ。
やりたいことが明確で、オファーされた中から慎重に選び(選んでるかどうかは知らないけど)それを楽しんで仕上げている。

 


ただ、彼は確実に踊らせる事が出来る。
星野源」を最大限に使って。
彼を追いかける私たちをそして日本を。
踊らせてくれるのだ。

 

 

アイデア

朝ドラの主題歌。
毎朝聞かないと1日が始まらなくなってしまった。
星野源の思惑通りではないか。


マリンバを叩きたかった」
本人がそう言う通り日本全国の朝に響き渡っている。
普段朝ドラを見たことがなかった人も。
いつも朝ドラを楽しみにしてる人も。


ドラえもんで届かなかったところまで
隅々まで行き渡っている。


楽曲提供をすることで自分だけの力では届かないところまで届く。


2018年の前半だけで「星野源」の名前を知らない人はいなくなったのではないだろうか。


例え名前を知らなくても
「映画ドラえもんの主題歌」
「朝ドラの主題歌」
キーワードはこれだけで「あー!」となるはずだ。


ドラえもん」と「アイデア」の製作期間はほぼ同時期のはず。
その期間がとても苦しいものだったと語られていた。
ドラマ「コウノドリ」も同時進行だっただろうから。
普通の人ならばとりあえずパニックだ。


よくもまぁ、あそこまで全く色の違う楽曲を作り上げたものだ。


今後どんな音楽を奏でて行くのか…
前回の「Yellow Dancer」を超える…
いやまて。超えなくてもいいのか。


もはやその頃とはすでに時限が違う。


自分の過去を超える必要はない。
全ては培ってきた土壌なのだから。
それがあるから星野源の「今」がある。


次のアルバムで星野源は私たちをどんな世界に連れてってくれるのだろうか。


待つ楽しみがあるというものだ。