声の温度
以前なにかで読んだことがある。
触れ合う事でお互いの体温を確かめる事は出来る。でも触れ合えない時は声を聴いていたい。声にも温度があるから。触ることが出来るから。
ちょっと曖昧な記憶だけど、すごく印象に残った言葉だった。
星野源を聴くようになって思うことはたくさんある。
この人は喋るように歌う。話しかけるかのように。喋ってる時の声と歌ってる時の声(その時のテンションの高さは別として)があまり変わらないから聴いててスっと入ってくるように思う。
それと温度がある。
スマホを耳元に置いて小さめの音で静かな夜の暗闇の中で聴くとなんとなく温度を感じる。そこにあるのはただのスマホで小さく音を出してるだけなのに。
この人の歌はどこかで聴いてくれてる誰かのために歌ってるのがなんとなく伝わってくる。
その誰かが特定の誰かではないのがまた憎いところだ。
歌自体の歌詞やメロディにメッセージがあるのはあるだろうけど、歌ってる時の声が「伝われ!」と静かに訴えかけてくる気がする。
そこにはなんとなく暖かい温度を感じれるように思えて
ホッとしてしまうから眠たくなるよね。
音楽界の森本レオだな。