千秋楽
舞台の最終公演のことをいう。
普通は演劇でよく使われる言葉だ。
コンサートやライブなどで使われることはないように思う。
どっちかと言えば「最終日」?「ラストデー」?
星野源は自身のライブツアーの最終公演のことを「千秋楽」という。
それは本人が舞台をやっていたことが大きく関わっているように思う。
舞台をやるにあたって関わる人のいろんな役割、それぞれの役目。たくさんの人達の力をひとつの舞台に注ぐことによって作り上げる大変さ。
それを見て感じてそして舞台に立ち、演じる役者として紡ぐセリフ。
それに反応する観客。
それ全てを「舞台」とするならば、彼のライブはまさにそうなのかもしれない。
だから最終日は「千秋楽」
舞台のセットを組み上げる大道具
細かい演出をする小道具
タイミングをはかるタイムキーパー
音楽を演奏する生オケ
世界観の統一をはかる衣装
いろんな光と影を作り出す照明
そこでセリフを歌い上げる役者
そのセリフに対していろんな反応を返す観客
彼のライブはその舞台を支える全ての人に感謝を伝えて終わる。
それぞれの役割に大きいも小さいもなく、全てが重要で、どこがかけても成立しないことを知ってるからこその感謝。
そしてそれをお金を払って見に来る観客。
全てに。惜しみなく感謝を述べる。
その姿がとても清々しくて気持ちがいい。
また見たいと思わせる高揚感。
常に全員が全身全霊で挑むから。
何度も完成度の高い物を作れる。
すごい集中力。
その集中力をその舞台にたずさわる全員が共有している。
星野源が中心であって全員が中心。
これぞ生の舞台だ!と言わんばかり。
今年は…やってくれるだろうか。